風通しを良くするような住宅を立てましょう。
風通しを良くするためには、風の流れる道をつくることです。
風を作るためのポイントは、対角線上に窓を設置して、風を逃すことです。
一方からは風を入れて、もう片方からは風を逃すような設計です。
また下から上にも風は上がっていくので、1階から2階に上がるような道を作り、2階の天井部分に風を逃すような窓を設置することが良いでしょう。
窓については「【窓】わかりやすい住宅設計の窓の話」にも詳しく解説しています。
その他にも、住宅全体に風の流れを作るために吹き抜け、スキップフロアなども取り入れるとさらに風の流れが良くなり、快適な温度調整ができるようになります。
吹き抜けについては「【吹き抜け】わかりやすい住宅の吹き抜けの活用法」でも詳しく解説しています。
このように風を上手く取り入れるような工夫を随所に取り入れることにより、その住宅に住む人の快適性をもたらすだけでなく、うまく温度調整ができるようになるものです。
快適な住宅については「住まいを快適にするための住宅設計」を読んでみてください。
通風し計画を考えて間取りを考える
平成15年7月以降に着工した住宅は、法律により24時間の喚起設備が義務付けられています。
しかし喚起設備が設置されていても、自然に入って来る風の換気能力や心地よさにはかなわないものがあります。機械に頼るだけでなく、自然の通風を取り入れた間取りが大切です。
その為に方法として、アメダスなどで地域の風向、風速、風力などのデーターを調査します。
時間、季節など異なるだけで風の様子は変わってきます。
そして情報を集めた中で、風がもっとも流れる向きに、住宅も建てるようにしてみましょう。
ただし、窓をオープンしていても風は通り空気は移動しますが、窓を閉めていても温度差で移動する空気もあります。
例えば、南側は日光の影響で、暖まった空気が上昇します。
反対に、北側の空気は、冷やされて下降します。
温度差による空気の流れも考えて間取り設計を行う事で、快適な空間を作る事が出来るようになります。
住宅の温度については「【温度湿度】住宅設計時、購入時には温度湿度を加味すること」を読んでみてください。
風通しの良い住宅が様々な被害から守ってくれます。
住宅は私たち人間を自然の厳しさから守ってくれています。住宅は日々、自然にさらされています。
湿気や乾燥、結露、雨漏り時には、台風や地震といった過酷な状況下においてもきちんと耐えうる性能を保持しています。
年数がたつとそうした住宅の耐震性や防火性などが当然のごとく劣化していきます。木造住宅などは、シロアリといった被害があります。これらの悪条件から建物を守るためには、設計・施工の段階から耐久性を高める工夫が必要になります。
ポイントは風通しの良い間取りにすることです。
風通しを良くすることで、結露や湿気、乾燥などから人間を守るようにします。住宅の中に自然の風を通すことによって、換気を良くできるような間取りを設計することです。
シロアリについては「【シロアリ・空き巣】どちらも住宅設計時に万全の対策を」により詳しい対策を掲載しています。