防火対策をきちんと施してください

住宅の防火対策には、資材を燃えにくいものにするといったこともありますが、いちばんの対策は元になる火災を起こさないようにすることです。
コンセントまわりの埃から出ることもあります。
冷蔵庫やテレビのコンセントは掃除をこまめにすることです。たまに出火元となっていることもあります。
配置には気をつけましょう。
他にはたこあし配線による加熱や電源の漏電の防止、住宅の周りに可燃性の高いものをおかないなども必要な対策になります。
電源については「【電気電源】わかりやすい住宅の電気電源について」に詳しく解説しています。
日頃から注意をしてください。
おおよそ、火災の原因は日頃の不注意で起きていることが多く、そうした不注意をきちんと対策すれば未然に防げるものばかりです。
住宅用火災警報機や家庭用消火器や簡易型スプリンクラーを取り付けるなどしましょう。
住宅設計前に防火規制はどのようになっているか確認
敷地にかかる防火規制はどのようになっているのでしょうか。
一つの建物が簡単に隣の住宅に燃え移るようでは、密集した都市では被害が大きく拡大してしまいます。
そこで、都市計画法では、地域全体で建築の防火性能などを規制して都市を守るために、防火地域と準防火地域を定めて、都市計画のなかで防火規制を行えるようにしています。
各市町村は、それぞれの地方の特色に合わせて防火対策を行っています。そして、防火地域や準防火地域を指定しています。
防火地域は耐火建築物の建築を促進する地域で、建物が密集する都心部を指定しています。
また準防火地域は、都心と郊外の中間地区に指定して、できるだけ建物を不燃化し、木造建築も防火構造とするものです。
3階建て住宅の防火対策
住宅設計をすると思わず3階建てにしたくなります。
確かに3階建て住宅には、空間を広く利用できるというメリットがありますが、強度の問題があります。
強度に関しては、1階2階をしっかり作っていくことですが、依頼する設計事務所自体にもきちんとした経験があるかという確認をしてください。
過去に3階建ての住宅を建築設計したことがあるような事務所でしたら、ひとまず安心です。
3階建て住宅には、法的規制があることも覚えておいてください。
一般的な2階建て住宅より高くなるので、規制が必要になります。
高さ制限や日照条件など、引っかからないようにするためにしっかりとした設計をすることが必要です。
高さ制限については「【高さ制限】住宅設計で住宅の高さは法的に決まっています」でも詳しく解説しています。
また、防火設備や耐火設備などの安全面での対応もきちんと行っているか、空間が広くなる分気をつけなくてはいけません。