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災害時に強い立地条件の良さとは。
マンションも戸建もそうですが、立地条件が決め手になるのですが、具体的に立地条件の良さとはどのようなものになるのでしょうか。
立地が良いという事は、いくつか要素があります。まずは、「交通の便の良さ」です。電車通勤なら、最寄駅からの距離があります。駅でも、ターミナル駅か、始発駅か、通過駅かという問題があります。
移動手段が車の場合、「家からすぐ近くに幹線道路などの大通りがあるか」といったことです。
主要道路まで出るのに、時間がかかるようですと車で出かけるのが面倒になる可能性もあります。
生活する上で、「日々の買い物」も大切なことです。車で最寄りのスーパーまで出かけるというのもありますが、できれば徒歩で10分以内に行けるようなスーパーなどの買い物施設があるところがベストです。
災害については「【災害】災害に備える住宅設計」にも詳しく掲載しているのであわせて読んでみてください。
例えばお子さんがいる場合、災害を考え周囲の環境も考えた立地条件を確認
マンションや一戸建て住宅にとって、立地条件は大切な要素ですが、中でも子供のいる家庭の場合、教育施設なども大切な要素です。
またはこれから子供を作る予定があるのなら、周辺環境をきちんと調べましょう。子供が小さい場合、保育施設や幼稚園などは、徒歩15分以内の環境が良いです。災害時など小さな子供を歩かせるのに、距離が長いと不安になるでしょう。
また、子供の通学途中に危ない施設や、車通りの多い幹線道路があるかなど、通学するのに危険な要素がないかの確認も大切です。
子供が通学する間の期間に、将来的に災害時や危険な施設が建設予定にあるかなどの確認は、各自治体や市役所や各役場などの公的機関に問い合わせをしてください。
確認することが大切です。
お子さんの住宅設計については「【子ども】住宅設計と子どもについて」を参考にしてみてください。
災害を考慮した立地条件とは
災害に強い立地を選んでください。
上記したことも大切ですが、なにより地震対策や災害対策のために、住宅の建物を建てるための立地条件がとても大切になります。
特に中でも、地盤の強さがポイントになります。また、敷地の形状や地形や造成の有無などを知ることが地盤を理解する第一歩となります。
実際に家を建てる段階になると地盤調査を行うようになります。
地盤調査には、大がかりなボーリング調査やビル建設などで良く使われる標準貫入試験などいくつかあります。大型の建築と比べると軽い住宅で良く使われるのは、スウェーデン式サウンディング試験や表面波探査法などです。
調査結果からわかることとして、地盤のなかのどれくらいの位置にどれくらいの硬さの地盤があるかが分かります。そして、地盤改良などが行われるようになります。
おおよそ10万円以下の費用となっています。
自然災害に強い住宅の立地条件
自然災害につよい住宅にはあるひとつの共通点があります。
それは何かと言いますと住宅建設予定地の高低にあります。災害に強い住宅はほとんどが高い土地にあります。
基本的に地震にしろ火災にしろ、災害というものは高い所から低い所へ流れていくという傾向があります。そばに大きな堤防があればなんとかなりますが、よほどの事がない限りそういった防災設備を建設することはなく、また、近くにそういった高い壁があることで日照条件が悪化するといったデメリットも出てきます。
ですので、なるべく住宅は土地の高い所へ建設することを心がけましょう。
日照条件や災害対策をきちんと立てることへの第一歩となると思います。
意外とこういった点を見逃す方が多いです。
立地条件として被災時の避難経路を考える
住宅購入時に気をつけておきたい点としては、購入予定住宅と避難場所の避難経路を確認しておくことです。
途中に危険な場所がある場合は避難できなくなったりします。たとえば、崖や坂、橋など地震や災害にあった際に崩壊する可能性があります。
そうすると、せっかく避難経路を確保しておいてもいざという時に逃げれなくなってしまいます。また、経路の道路の幅などもきちんと確認しておくべきです。もし災害後に道路幅が狭いと、倒壊してきたがれきなどにより道路がふさがれてしまう可能性があります。
災害後の救助時になかなか救急車が来れない、または給水車がこれないといったことがおきしまうことがあります。ですので、道路幅や避難経路の確保がきちんとしておいてください。
とはいえ立地条件を妥協して予算に見合った物件を購入しましょう
災害のことばかり考えて住宅購入をするとなかなかよい物件にあたりません。
住宅購入に関して、予算不足の場合の解決のやり方として、条件を妥協するという方法があると思いますが、具体的にはどういったやり方や考え方があるのでしょうか。
いくつかありますが、災害対策を考慮しない点での立地条件がまず一つ目です。
最寄駅から家までどれくらいかかるのでしょうか。いくつか最寄り駅には候補となるような駅があるかと思いますが、そこにつながっている沿線をいくつか見てみることです。
そしてそのいくつかの沿線沿いで比較的安めの物件を選択するというやり方もあると思います。
さらに沿線で選んだ上で多少、遠い駅にある物件を選ぶと値段も安くなるでしょう。また、地域を変更すると安くなる可能性もあります。沿線で選んだり、沿線の遠い物件を選んでもなかなか思うような物件がないようでしたら、地域そのものを変更してみましょう。
そうすると、一般的かもしれませんが、意外と値段がリーズナブルなものが出てくるでしょう。
予算に関して「【予算】住宅づくりは予算との戦いです。」に詳しく掲載しています。
災害を考えた住宅の立地条件まとめ
災害時なって初めて「この物件は立地条件が悪かった」と気付くのは遅いです。事前に災害時のことも考慮して住宅を選ぶことが大切です。
また、住宅に住む方の属性を考え必要にあった地域を選ぶようにしましょう。