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住宅ローンの基本的なプランとは
住宅ローンのプランはゆとりある返済希望なら元利均等返済が無難です。
住宅ローンの返済方法には、元利均等返済と元金均等返済があります。
一昔前は、元利均等返済のみで、元金均等返済は実施していない金融機関が多かったのですが、最近はこの2つを利用者にとって便利に利用できる金融機関が増えてきています。フラット35についても、どちらの選択も可能です。
フラット35については「【フラット35】フラット35の活用方法とメリット」に詳しく解説しています。
元利均等返済はどういったものかというと、毎月の返済額が変わらず、元金分と利息分の割合が変化する仕組みの事です。
元金均等返済に比べて当初の返済額が少なくてすむのが大変助かりますが、最初は利息分の割合が大きく、元金がなかなか減らないという不利な部分があります。3,000万円を35年、金利3%で利用した場合、毎月返済額は11万5,455円ですが、1回目の内訳は元金分が4万円強で、利息分は7万5,000円。
このように、元金が減らないのも致し方ないことのようです。
一般的なローン返済プランとは
毎月のローン返済は年収の25%以内というのが一般的な基準と言われていますが、毎月のローン返済の他にも支出するべきものがあるという事を覚えておいてください。
支出については「【支出】住宅購入時に自分の支出に計画性を持ちましょう」により詳しい解説をしています。
住宅を買った場合ですと、税金やその他、毎月毎年払う費用が必要になります。マンションでも1戸建てでも税金は必ずかかるものです。
マンションですとその他に毎月の管理費や修繕積立金、駐車場代金など必要になってきます。これらの税金や管理費などは地域によって異なりますが、おおよそは3~4万円となっています。
そこで自分たちの生活はどうなるのでしょうか。たいていの場合は支出は増えるようです。節約できるポイントはあるのでしょうか。小遣いを切り詰めてねん出できるのでしょうかといったことも考えてください。
税金については「【税金】住宅の税金について広く浅く」により詳しく掲載しています。
自分たちの生活を見直してローンプランを設計しましょう
すぐに買う予定はなかったり、借りるつもりはないなど、しばらくの間節約生活をしてみるのも一つの手です。
ついでに電話料金や保険料なども見直してみましょう。いままでの暮らしより、マイナス2万円程度で苦しくないようでしたら、その額のローンを組んでも可能なのではないでしょうか。
その額以上の金額を不動産会社は行ってくることが良くあります。ただし、それはお客さんに不動産会社が買ってもらいたい金額を述べているのであって、決して自分たちが払えるような金額ではないことを覚えておいてください。
きちんと自分たちの家計からこれぐらいまでなら支払えるなど、上限を決めて考えておくべきです。
自分たちの生活を見直すなどして、どれくらいまでなら可能か検討してみましょう。
ローンプランを選んでシミュレーションしましょう
買いたいと思う物件が決まったとしたら、どのローンを使うかを比較検討するのかは、「返済プラン比較シミュレーション」を使うと良いでしょう。
一度に、3つのプランを比較検討ができて、どこで借りて、どう返すのがお得か簡単に分かります。
さらに、便利なのが、融資手数料、保証料、団体信用生命保険など、まとまった金額になるにもかかわらず、これまで見過ごされてきたような出費も計算できるという便利ものです。
これで計算することにより、ローン返済額だけでなく、契約時に必要な費用なども簡単に分かり、トータルでの金額も分かります。
また、借りた後で、条件変更した場合の返済期限、総返済額もシミュレーションできるようになっているという優れモノです。
ぜひ利用してください。
融資については「【融資】住宅ローンの融資についてあれこれ」に詳しく解説しているので読んでみてください。
無理をしないローン返済プランを
不動産会社など買ってもらう側からするとできるだけ高額の物件を買ってもらいたいというのが本音ですから、自分たちの限界を超えているような値段であれば、数字の上では払えることが可能な数字だとしても、自分たちの価値観やローン返済プランにより、きちんと断りを入れるべきです。
これぐらいなら妥当だと思えるような金額もあるでしょう。
その金額でないようなら、断るべきです。
また、ちょっと変わった言い方をしてくる不動産会社もあります。
買える金額ではなく払えるような金額であれば、買いなさいというような言い方もしてくることもあります。
しかし、これも変な話です。
要は、自分たちの払える金額内で払っても良いと思えるような金額であれば払うというスタンスで行くべきだと思います。
信頼できる不動産会社については「信頼できる不動産会社について」に詳しく解説しています。
ボーナス時におけるローン返済プランの最善方法
ボーナス返済の利用は最大でも3割までにしておきましょう。
金利の上昇によって返済額が増える可能性のあるローンを考えている方は、金利が上がったときの負担分も考えておくべきです。当初の金利が2% でも、3%、4%というように金利が上昇した時に、家計に影響がないかどうかを確認したうえで決めましょう。
金融機関では優遇金利制度などにより、適用金利が1%台の人でも、審査を受けると実際は4%程度の金利で多めに計算しています。現実にそれぐらいのリスクはあると金融機関も考慮しています。
また、会社員の場合にはボーナス返済を利用する方が多いようです。金融機関にもよりますが、借入額の4割から5割までボーナス返済に回すことも可能です。
しかし、ボーナスは社会の経済状況や会社の業績に左右されるということも忘れずにしておいてください。
住宅ローンのプランのまとめ
住宅ローンのプランを決めるときには無難なプランをたてることが大切です。生活の軸となく住宅を購入するから生活を切り詰めるというのは個人的には本末転倒な感じがします。
無理をせず生活費の25%以内を住宅費、ボーナスも3割程度で抑えよいライフ設計ができるようにしてください!