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老後の生活を想定して計画
老後の生活が長くなってきています。
リタイアしてから20年ぐらいはあるのでしょうか。30年ほど生きる方もいるようです。当然住まいもそういった老後の事を考えながら設計しないといけません。
しかし、実際に家を建てるときにはそんなに年をとった時の事など考えたりはしないでしょう。
また、住まいの仕様も大半は若い人向けの物がほとんどです。
そういった状況の中で、20年30年後を考えて快適に過ごせる家を選ぶようにするには注意をしなくてはいけないことがあります。
それは、13段階段を選ばないといったこともそうですが、色々と注意をした方が良いことがあります。
こういったことを知っておくと、のちのち年をとってから楽になります。
それを踏まえ老後の時のことを考えてみましょう。
必要な施設があるいていける範囲にある党利便性は若い時とは違った意味で必要です。
気軽に利用できるような老後の際の娯楽施設や介護関連の施設など、欲しい設備は若い時より幅広くなります。
駅周辺にある場合が多いですが、そうでなくても駅から生活利便施設がそろっているような場所もあります。徒歩であれば、10分から15分ぐらいの距離にあるよな場所での施設が良いでしょう。
老後の事を考えて色々と若いうちから対策を立てておくことです。そういった意味では意外と若い間は、対策を立てられないものです。
いざとなったときの老後の事を考えて、若い間に色々と手を打っておけば、自分が倒れた時など素早く対応できます。
年をとってからの設計を考慮。例えば階段

年をとってから、ふさわしくない住まいとしては主に都心によくある狭小3階建ての住まいです。これは本当によく見ます。
1階に駐車場、お風呂と1部屋があり、2階にリビング、3階に個室があるといった具合の住宅を良く見ることでしょう。
リビングの設計場所に関しては「【リビング】住宅のリビング設計場所について」により詳しい内容を掲載しています。
外から見ると縦に細長い家です。たくさんあるのですが、良くない理由はまず階段の幅が狭いことです。
限られたスペースをうまくやりくりしているので、どうしてもそういった狭い階段になりがちです。
若くて元気なうちは良いのですが、そのうち年をとってきてからの上り下りがきつくなってきます。
年をとってきてから、荷物をかかえての上り下りは大変危険です。家庭内での事故は多くは階段で起きていることを考えると階段は傾斜を急にしないことです。
階段については「【階段】わかりやすく住宅の設計と安全を考える」でも詳しく解説しています。
あわせて読んでみてください。
年をとってからの設計を考慮。例えば介護

老後を考えた住まいということであれば、一戸建てでもマンションでも気をつけておかないといけないポイントがあります。
介護に適した住まいを選ぶという事です。車いすや介助を受けやすい施設をあらかじめ選んでおくことです。
つまり、廊下や手すりなどの設備のしっかりした住居です。とはいっても、若いうちから家中に手すりをつけることなど意味のないことです。それに邪魔になってしまいます。
入居者個人では、マンションなどではエントランスや廊下などの共用部分をなかなか容易に変更できることなどできないです。
であれば、最初入居する時点で、廊下の段差がないか、また幅が車いすが十分に通れるような広さが確保されているかなど確認しておくべきです。
きちんと、こうした老後を想定して確認するべき点は確認しましょう。
廊下については「【廊下】わかりやすい長い廊下の住宅活用方法」でも詳しく解説しています。
年をとってからの設計を考慮。例えば老後の自立

自立した豊かな暮らしを考えるようにしましょう。
定年すると、今まで夫が仕事で家にほとんどいない状態から急に一緒にいるようになり違和感を感じる夫婦が多いようです。いざ暮らしてみると、なかなかなれずに困る夫婦が多いようです。
ですので、ほどほど自立しながら相手の存在を感じられるような間取りがベストなのではないでしょうか。新たに家を建て直すなら良いのですが、予算的に厳しいものがある家庭がほとんどでしょう。
定年後には、やはりある程度のリフォームも考えた設計が必要になるでしょう。自分たちも、年とともに体力や気力が落ちてきます。
コンパクトな家だと住むのに快適になります。
定年後を考えて、シンプルな作りをしておけば、コンパクトな住まいへとリフォームが簡単になります。
快適な住宅については「住まいを快適にするための住宅設計」を読んでみてください。
リフォームについては「【リフォーム】リフォームを成功させるポイント」に詳しく記載していますので、ぜひ読んでみてください。
定年後を考えて住宅ローンを組みましょう

定年後にも住宅ローンを残さないでおきましょう。
55歳以降は給料はダウンする傾向が多いようです。定年が延長されたとしても、給料は下がるはずで、できるだけ早く住宅ローンは済ませて、遅くても60までには住宅ローンを返済しておきましょう。
あと、不測の事態にも対応できるようにしておくことです。住宅ローンは最長35年まで組めるようになっています。
確かに最長である35年で組むと、毎月の返済額も少なくて済み楽なようですが、その分全体の返済額は増えてしまいます。
また、不測の事態があった時には、長めの住宅ローンを組んでしまうと、なかなか他の支出に手が回らなくなります。そのようなことのないようにある程度資金繰りにはゆとりを持ちましょう。
支出については「【支出】住宅購入時に自分の支出に計画性を持ちましょう」により詳しい解説をしています。
ローンは済期期限が限られると、借りられる金額も少なくなります。
また、若いうちにローンを返し始めるころは、子供がいなかったり子供に教育費がかからない時期により一層の金額を払っていく手もあります。
年齢が高いころにローンを組んでいく場合、教育費用、老後のために貯蓄と住宅ローン返済を一度の考えなくてはいけなくなるようなケースもあります。
大体のひとは、自分の気持ちと社会の状況により、住宅ローンを組んで考えていくケースが多いようですが、年齢も十分に考慮しないといけない要素だと思います。
買いたい気持というのもありますが、老後の事も考えてローンをいつに組んでいくか考えないとだめです。後々の事を考えて取り組んでいきましょう。
マイホームの取得する年齢に関して
マイホームに関しては、いつの年齢で取得したかによって変化してきます。
子供のいない20代とまもなく老後を迎える60代での購入では意味合いが違ってきます。
マイホームの買い方に大きな違いが年代別のメリットや注意点を検討する必要が出てきます。どの年代で買うのがベストなのでしょうか。
色々と意見がありますが、マイホームはローンを組んで資金を用意するケースがほとんどです。買う時の年齢により、借りられる額やその後の家計状況は大きく違ってきます。
20代ですと、返済期間に余裕があるので多額の融資が期待できます。
30代ですと、多少は貯金もあり、初来の収入予想もある程度見えてきます。老後を迎えるにあたってローンの返済を終えることも十分に可能となります。
マイホームの購入には適した時期なのではないでしょうか。
融資については「【融資】住宅ローンの融資についてあれこれ」に詳しく解説しているので読んでみてください。
老後までの住宅と人生設計のまとめ
セカンドライフという言葉があります。
セカンドライフの家が本当に必要なのでしょうか。
老後、定年退職をして夫婦二人が住む家は、通常家を建て替えるもしくは、セカンドハウスなどという別荘地に購入するケースも増えています。
いずれにしても、長期的視野に立ち、退職前からきちんと計画を立てておくことです。
長期的な視点に基づいた住宅については「住宅の長期的視点」を読んでみてください。
新築で建てるときに、既に30年後を見据えて、バリアフリー化した家を設計して立てるという事もありますが、20年、30年たつと家も新しい技術の伴ったものが世の中に出てきます。
バリアフリー化については「【バリアフリー】住宅設計時のバリアフリー化」に詳しく解説しています。
そういった新しい技術は、確かに自分たちの暮らしを快適にし、住みやすくするような効果があるでしょう。
別荘地を購入することなどなく、既存の家をリフォームしていくというやり方もあります。
どれを選ぶにしても自分たちの予算と生活スタイルを考えて選択していくことが大切です。
予算に関して「【予算】住宅づくりは予算との戦いです。」に詳しく掲載しています。