玄関周りや門は住宅の第一印象となるべき最初の肝心な場所です。
玄関は、その住宅の住人の顔とも言える重要な部分です。
この部分の素材や使う部品により、住宅の品格や雰囲気が決まると言っても過言ではないでしょう。
自分たちが実際に購入する予定の土地を見て歩き、どの部分に玄関をおき、どの部分に門を設置するかイメージすると良いでしょう。実際の雰囲気を感じ取りながら、歩いてみるのが良いです。
住宅との全体のバランスを考えて、玄関は設置するのが良いでしょう。玄関次第で住宅が明るくなったり、暗くなったり、品のある住宅になるかなど決まってくるので慎重に考えてください。
設計士と相談しながら、決めるのも良いでしょう。
また、ハウスメーカーの場合、きめ細かな対応ができなくて、ある程度玄関の位置が決まっていることが多いです。
よいハウスメーカーについては「よいハウスメーカー住宅営業マンとの出会い方」や「【ハウスメーカー】ハウスメーカーの実情」についてもあわせて読んでみてください。
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玄関部分はきちんとした対策
玄関部分に関しては、日頃から使う部分でもありますので、見た目だけで選ぶと強度が足りなかったり、防犯上において簡単に侵入しやすかったりする場合があることも気をつけておいてください。
できるだけ、強度の強いドアを選ぶことです。
また、ピッキングなどの盗難防止対策をきちんと行っているか、インターホンは六月気のテレビドアホンかなども確認する項目になります。
玄関ドアと同じくらいに重要なのが、窓ガラスです。
最近のガラス窓は二重窓になっており、防音性や保温のための効果が大変上がっております。道路に面している浴室部分やトイレなどの窓ガラス部分ですと、簡単に取り外せないように窓格子をきちんとつけることです。
窓については「【窓】わかりやすい住宅設計の窓の話」にも詳しく解説しています。
空き巣対策も、ホームセンターに多数出回っている防犯カメラの設置により防犯機能を高めることができます。
空き巣については「【シロアリ・空き巣】どちらも住宅設計時に万全の対策を」により詳しい対策を掲載しています。
玄関の印象が大事
玄関は人が住宅に入る最初の場所です。玄関を見れば、その住人生活レベルが分かると言われています。
来客時には、印象を与える場所で、奥の住まいがどのようになっているかわかるような期待を抱かせるものです。
家族にとっては、会社の仕事が終わり疲れて帰ってきた際に最初に入る場所であり、そこから廊下を経て各部屋に入っていくための場所となります。
であれば、快適で気持ちの良い場所にしたいものです。
オンとオフの切り替えを行う場所と言えるのではないでしょうか。そうした気持ちの切り替えをきちんと行えるように、整理整頓をしておき、きれい清潔に保つ工夫が必要なのではないでしょうか。
絵をおくというような工夫もできます。自分たちで快適なものにしましょう。
玄関の設計は上手く行ってください。
玄関の設計を行う際に大切なことは、使いやすさなどもあります。もちろん整理整頓がきちんとされていて、きれいに清潔に保たれていることが基本となっていますが。靴の脱ぎやすさなど、靴の動作は意外と面倒な作業です。
土間と玄関ホールに意外と段差があると、足腰に負荷がかかり、いちいち面倒くさくなってしまいます。ですので高低差には気をつけて設計をしましょう。
また、玄関は意外と靴がたくさん収納できるためのスペースなども必要になってきます。
靴のほか傘やゴルフバッグなど大きなものを置いておくスペースが必要です。
げた箱などの収納は、持ち物に合わせて細かく設計しておきましょう。
手すりなどがあると靴の脱ぐ際に便利になり、楽にできるようになります。
収納スペースについては「【収納スペース】住宅設計には最低8~9%は収納スペースを」を参考にしてみてください。
玄関と位置関係 設計
玄関とトイレとの良い位置関係
玄関において、良くあることですが、トイレと玄関の位置が大変近くて、トイレを出たらいきなり玄関であったなんてこともあります。
それは明らかな設計ミスです。
玄関から入ってきた人と目があったりなどは、おかしなお話です。
また、外や玄関に音が響かないか、冬場寒くない環度もきちんと考えて設計されているかなども間取り図から読み取れると良いでしょう。
あらかじめこういった事が想定できれば問題ないのですが、初めて購入する方、ほとんどの方が初めてだと思いますが、意外と購入後になってみないと分からないものです。
ですので、できれば最初は住宅の専門家など身近に経験者がいれば、そういった方から実際に購入して不便に感じることを聞き出すと良いでしょう。
リビングと玄関と階段の上手な設計
2階にリビングがある場合などは、玄関部分の近くに階段を設置しましょう。その際、階段は玄関から見える位置に配置するのが基本です。
住宅の中心であるリビングへ人が流れていくような階段を設置すると、2階のリビングへ自然と流れていく仕組みができます。
最近はこのように2階にリビングを設置するケースもあり、階段の設置場所がポイントになっています。
このように階段の設置場所次第で住宅の流れはどうとでも変更することが可能です。
リビングの設計に関しては「【リビング】住宅のリビング設計場所について」により詳しい内容を掲載しています。
住宅自体の家族の交流を増やすために、階段を真ん中に据えて必ず経由して2階に上るような設計も可能です。
住宅の交流を活発にするという点で、階段も有効活用してください。
いろいろと使い方はあります。
ぜひ生活の中で楽しく過ごせるようにしましょう。
階段については「【階段】わかりやすく住宅の設計と安全を考える」でも詳しく解説しています。
玄関と他の部屋のつながりを設計
住宅の中で、最初に出くわす場所が玄関ですが、玄関の配置によって、他の部屋とのつながりや配置も上手くいかようにもできるようになります。
それは、家族によって、求める広さや使いやすさなどは違う事ありますが、玄関のドアを開けた際にトイレから出てきた人と出くわすというようなことのないようにしたいものです。
また玄関に窓がなく暗いスペースなどにもしたくないものです。
配置も大きさや窓の位置もこうした様々な状況を検討して設計していくことが大事です。
実際に玄関の設計に失敗して、住宅の中の様子が玄関から丸見えになるようなこともあるようです。玄関の配置が悪いとこのようなことが起きてしまいます。
人に与える第一印象の場所です。
上手く活かせばそれなりに好感度もあがるでしょう。
住宅全体のスペースを考えるなら「【住宅スペース】住宅スペースの有効設計」を参照してみてください。
玄関の変わった利用方法
玄関部分の利用方法に変わった利用方法があります。ご存じでしょうか。
玄関の土間部分を広めにとることで、ちょっとしたギャラリー、集会の場などにするのです。玄関に自分の趣味である絵を飾ったり、陶芸作品を置いたり、自転車を置いたり、色々と幅広く用途はあるのではないでしょうか。
また、テーブルといすを置けば近所の人たちといろいろなおしゃべりができる集会所になると思います。玄関を積極的に利用することにより、いろいろ使い方を加えていきましょう。
また、そういったことが生活の質を高めてくれるだけでなく、楽しさをもたらしてくれるはずです。このように住宅の色々な部分をちょっとした工夫をするだけでかなり変わり、快適なものになります。
玄関の印象で住宅の印象が決まるのまとめ
玄関は住宅の顔なのでしっかりと設計メンテナンスすることが大切です。
住宅のメンテナンスについては「【メンテナンス】住む人の期待に応える住宅メンテナンスの習慣化とは」により詳しい情報を掲載しています。
建売住宅マンションなどでは選択の余地はありませんが、注文住宅であれば自由に設計ができます。
ポイントとしては、
- 玄関とリビングの導線設計
- 玄関とトイレの導線設計
- 玄関の二次目的
上記を考え設計するとよりよい住宅になると思います!
注文住宅については「【注文住宅】住宅設計の流れとポイント」に詳しく掲載しています。