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収納スペースは各家庭に合った大きさが必要
良くあることとして、収納スペースがたくさんあるとかえって不要なものまで閉まってしまう事があり、結局は物があふれてしまう事もあります。
買うにしても、借りるとしても、単位面積あたりとして考えますと多額の投資をしていることになります。
そこに不要なものを置くのは大変無駄です。そういった意味では、
収納は多すぎても逆に無駄な意味になることがあります。自分の持ち物のすべてを収納することを考えるのではなく、自分の持ち物の中で必要なものを入れていくことを意識して間取りを選ぶことを考えていきましょう。
適正な最低限の収納率としては、8~9%前後です。
吊り戸棚や電話機を置く台の下の収納など、床から天井までを収納場所として計算しないのが良心的なのですが、たまに流し台の下部分に関しても入れている広告している会社もありますので注意してください。
住宅全体のスペースを考えるなら「【住宅スペース】住宅スペースの有効設計」を参照してみてください。
収納部分の使い勝手を確認しましょう
収納に関しては、有る無しだけではなく内部の使い勝手もポイントになります。
金を払い買ったり、借りたりする空間ですからうまく空間を利用して、使えない部分が出ないように内部の作りは確認が必要です。
布団の入れにくい75センチ程度の押し入れなんかは、収納スペースにはなりません。
また、内部のつくりでは、棚板やハンガーボールが固定式もしくは可動式かなどといった良しあしなどがあります。
また、しっかりと固定されていてロングコートの裾が折り曲げて入らないような不便な物件などは当然駄目です。
入居する人が収納するものに合わせて内部を使い分けられるような収納部分を備えている物件が良いでしょう。
収納に関しても色々とあります。
収納に関しても色々な収納があります。
たとえば、見せる収納、隠す収納という事です。何でもかんでも収納を隠すのではなく、見せたい小物やお皿などは扉のついていない戸棚にいれておくということです。このように見せる収納もあります。
見せるために部屋の内装が多少凝って見えたり、おしゃれにみえるようなこともあります。
また、来客時にお客さんをもてなすための装飾としても使えるものです。そのようにリビングを効率的に使う事もできます
。扉がなく戸棚に収納できる場合、圧迫感がなく装飾的な面で効果的に壁を使う事もできるため、収納一つで住宅の内装を上手く活かせすこともできます。こうした工夫も随所に行う事により、生活が楽しくなるはずです。
住宅設計時の収納を考えるときのポイント
住まいの収納を考えるときは、物を入れるための家具に関してきちんと考えないといけません。
収納家具には色々と種類があります。
既製品の置き家具、造り付け家具、システム収納家具です。なかでも造り付け家具は有効に空間を使えます。
窓を上手に避けて、壁をギリギリまで使うなど、その住宅のプランに合わせて自由に設計することができます。
また、好みのデザインを選んだり、安全対策を施したりなどいろいろと手を加えられます。
一方で、建物と一体化してつくれるので、あとから変更が利きにくいといったデメリットがあります。
ある程度、最初の設計の際に後々の事を考えて設計しておけば、このようにあとから変更することもなくなるはずです。
きちんと最初の段階で設計をしっかりしてから、家具の設置を考えましょう。
家具については「【家具】住宅の間取りと家具」にも詳しく掲載しています。
収納スペースを効率的に設計しましょう
収納の使いやすさとは何なのでしょうか。
それはすぐ使いたいものを素早く取り出せるかどうかという事です。
必要な時にすぐに取り出せないようですと大変手間がかかります。日頃から良く使うものはすぐにでも取り出しやすい場所に確保しておくことです。
また、収納品のおおきさなども加味して、収納する際の工夫も必要になります。日頃から使うものを手前にしまい、あまり使わないものは奥の方にしまいこむ、そして利便性を生みだす。
各家庭にあった適材適所の収納プランがあるはずです。自分たちで何が日頃から使い、あまり使わないものは何かなど十分に話し合い、検討してください。
そして、収納スペースにあった収納プランを考えることです。
それが収納スペースを効率的に使う事になります。
収納スペースを上手く設計しましょう
住宅の中には、たくさん物があるかと思います。
の中には、たくさん物があるかと思います。
生活用品をはじめ趣味があったりします。意外と物が多く、新築をきっかけにすっきりと片付いた空間で過ごしたいと考える方も多いのではないでしょうか。
一般的に言われるのは、収納面積は10~15%ぐらいの容積を住居面積の中で確保したほうが良いと言われています。最低でも 8~9%前後 は必要です。
しかし、こういった数値はあくまでも目安です。自分たちに合った収納面積があると思いますし、これから増えていく可能性もあるので、ゆとりのある収納スペースを確保することをお勧めします。
ただし、部屋や住居自体がある程度の大きさがあることが前提です。収納スペースは工夫次第で、上手くスペースを確保することができます。
設計の段階でうまく確保する工夫をしてください。
建売住宅、マンションの場合収納スペースを間取り図から考えてみましょう
どこの住宅でも収納というのは、結構悩みの種ではないかと思います。
十分だという事はなく、ほとんどは、収納スペースが足りなく困っているという家庭が多いのではないでしょうか。
収納スペースが足りなく、上手く片付かなく、フロアーに物を出しっぱなしなども良くあるようです。ですので、こういった収納問題もきちんと間取り図から対策を立てることです。
基本的な考え方としては、どこか一か所に大きい収納スペース設けるということではなく、小さくても住まいの各部屋に1か所以上収納スペースをできれば設置しておくという感じが良いです。
使う場所に、使うものをしまう。
たとえば、トイレブラシはトイレに、洗濯バサミは洗濯機置き場に置いておくようにする。
一度、使ったら片付けるのが面倒になり掃除をしなくなることが良くあるので、こまめに収納スペースは設けることです。
そのための収納スペースの大きさの確認を
モデルルームにて確認することとして、色々とありますが、次の事も大切なことです。
お年寄りがいる家庭おけるお話ですが、浴室やトイレの中にてきちんと動きやすいスペースが確保されているかです。
きちんとこういった細かい点にも注意深く見てみましょう。また、室内の収納スペースも大切な注目するべきところです。
おおよそ、住居の中で専有面積の割合は8%以上あるのが普通です。収納スペースの奥行きや、高さなどをきちんと持参したメジャーで測定して確認してみましょう。
バルコニーに関しては、奥行きは2メートルあれば、なんどか洗濯ものを干したり、十分な活動ができるスペースが確保されます。
バルコニーについては「【テラス】バルコニーとテラスの上手な設計」にて解説しています。
植物なども育てられるでしょう。新居に移ってから、困らないように色々と細かく確認事項を紙にまとめて、チェックリスト化して持参することをお勧めします。
マンションで間取り図から収納スペースが分かります
マンション住まいで、片付かない大物グッズベスト3は掃除機、ゴルフバッグ、ベビーカーといったことはご存知でしょうか。
その3点に関して、きちんと収納できる部分があるなど間取り図を見ると、失敗しなくて済むことが多いです。
また、売り主によっては収納率という数字を物件資料に乗せていることもたまにあります。
収納率12%でたっぷり収納できるというのが目安なようです。
これだけである程度、片付くような感じもしますが、注意をしなくてはいけないのは、収納スペースを設けるという事は、その分部屋が狭くなる可能性があるという事です。
もちろん、収納がない場合も家具を置く分、部屋が狭くなりますが、収納がないということであれば、その分物を買わないでおこうという考えになると思います。
各部屋の収納スペース
リビングや廊下部分の収納スペースに関して
各部屋、スペースに収納スペースを設けることが、良いことなのですが、見落としがちなのがリビングや廊下部分です。
各居室や玄関、キッチン、下駄箱、洗面所はたいてい誰もが確認する場所です。
しかし、賃貸ではリビングや廊下に収納物件がないケースが良くあり、なくても当然のこととして受け止められることが多いようです。
賃貸なら仕方がないとあきらめることもありますが、自分たちの1戸建て・マンションの購入という形の場合、妥協するのは禁物です。
特にリビングルームは大変散らかりやすく、スペースは小さくても収納部分がある物件を選ぶ、もしくは設置することをお勧めします。
廊下については「【廊下】わかりやすい長い廊下の住宅活用方法」でも詳しく解説しています。
リビングに収納を設けるには
リビングで収納するものって何があるでしょうか。個室には収納スペースがあることは多いのですが、リビングにはあまり見かけることが少ないようです。
リビングの収納を考えるときは、家具や家電の配置をキチンとまず考えましょう。そして、人の導線を考えましょう。
または、隠す収納を考えるというのも一つの方法なのではないでしょうか。また、リビングにはインテリアなどの個性が出てくる部分です。インテリアなどと一緒に収納品を飾っておいておくというやり方もあります。
ただし、その場合には棚が必要になってきます。棚の置くスペースを考える必要があるでしょう。
リビングにおいては、色々なやり方を上手く組み合わせることで上手く見せることができます。
リビングの設計に関しては「【リビング】住宅のリビング設計場所について」により詳しい内容を掲載しています。
洗面所の収納スペース
洗面所には、収納スペースを多く取ることを心がけましょう。
特に女性が多い家庭などは、化粧品や整髪料などでいろいろとスペースが必要になってきます。こまごまとしたものを効率的に収納できるように、ただでさえ他の部屋とは違いスペースにゆとりのない洗面所なので、工夫が必要になります。
入れしやすい使い勝手の良い収納計画を立てることを心がけてください。
洗面台の洗濯に関しても収納に工夫のあるようなものを選ぶというのも一つの手ではないでしょうか。タオルや下着を収納するスペースも必要になります。
さらに今後将来的に、収納品が増えていくことを考えて収納スペースにはゆとりをもって確保していくことも必要なのではないでしょうか。
洗面所については「【洗面室】住宅の洗面室の有効的な活用法」に記載しています。
寝室の収納スペース
寝室の収納スペースや使い勝手も良く検討をしましょう。
寝室には、衣類などの収納スペースも必要です。
収納方法には3つあります。
- 部屋の中にタンスを置くことです。
- 壁にクローゼットを作りつける。
- ウォークインクローゼットを設置するということです。
ウォークインクローゼットは特に、収納スペースを有効的に使えるようにするためにはとても良い方法ではないでしょうか。
寝室に、タンスを置くなどの処置もできますが、地震の際には転倒防止などのために必要な対策も出てきます。
ですので、何かあった時のことを考えると、寝室にはクローゼットが良いのではないでしょうか。自分たちに合う形式を選んでみてください。
必ずあるはずです。
寝室については「【寝室】住宅設計時の寝室の場所とは」で詳しく解説しています。
屋根裏の収納スペース
屋根裏を積極的に利用するのがベストですが、収納スペースとして考える場合、何をしまうか良く考えて計画することが大切です。
頻繁にしまいたい物や、階段を利用して運ぶのにしにくいものだと困ります。収納のやりやすいものを選んで、屋根裏に収納するようにしましょう。
たとえば、クリスマスの時期に利用する物やお正月時に利用する飾りなどもよいのではないでしょうか。
また、あまり読まなくても必要とされるような本などでも良いと思います。
将来どれくらいの予測がつくかわからないことを前提に、収納スペースを確保してあることは大変良いことです。
そのような収納場所として、屋根裏を積極活用してみましょう。いろいろと利便性をもたらすことはできるはずです。
なお、屋根裏については「【屋根裏】住宅で屋根裏は貴重なスペース」にも詳しく記載をしています。
収納スペースのまとめ
収納スペースは設計の場合 最低でも 8~9%前後 は必要です。
また、各部屋毎の収納スペースの目的が異なっているため、収納目的を考えることが必要です!